図書館で見かけた本
まず目次が凄かった。
目次
1.狂言と「身」「体」
狂言と「顔」
狂言と「首・肩」
狂言と「ノド仏」
狂言と「髪」
狂言と「ヒゲ」
狂言と「胸・腹」
狂言と「背中」
狂言と「腰」
狂言と「手」
狂言と「足」
・・・
まるで運動選手のような捉え方。
「狂言の家の子は三歳で初舞台を踏み、調教にも似た修行が始まる。しかし本当の意味での修行は大人になってからの方が厳しく、苦痛である。自由を求める自我と伝統という強大な枠組みの葛藤。しかし囲いがあるからこそそこに遊戯の精神が生まれ、逆に自由に表現できることを修行が終わるころになってやっと知る。囲いのない野原での鬼ごっこは誰も捕まらずに面白みがない。囲いがあるからこそ「手つなぎ鬼」「氷鬼」という発展があるのである」
サラっと書いてるけど、実体験をもとに言える人はそうそうはいない、と思う。さすが伝統芸能。